ベルリン・バロック・ゾリステンと樫本大進さん

仙台でこんないい演奏を聴けるなんて、かなり贅沢でした。
10/22に東北大学萩ホールで、ベルリン・バロック・ゾリステンの皆さんと、ベルリンフィルコンサートマスター樫本大進さんのコンサートが開かれました。
最初にゾリステンの方から、なんと日本語で、震災についてのメッセージをいただきました。細かい心遣いに、感謝です。
前半はゾリステンの方達のピゼンテルやバッハが演奏されました。昼間にバロックの美しい調べを聴いていると、とても気持ちが落ち着きます。前半最後の曲は、バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調で、いよいよ樫本大進さんの登場です。以前樫本さんをテレビで見た時、演奏しながらとてもよく動く方だったので、力強い音色のイメージが勝手にあったのですが、実際に聴いてみると、とても繊細で、明るい音色でした。でも、テンポや音の強弱はとても情熱的で、相反するものが共存しているような、不思議な感じでした。この曲は、私が好きだというのもあるのですが、樫本さんはもちろん、ゾリステンのヴァイオリンの方も素晴らしく、感動しました。その勢いで、休憩時間にはCD売り場に直行。殺到するお客さんの混乱の中、なんとかCDを2枚購入できました。
後半は、ヴィヴァルディの四季です。樫本さんは前半同様、とても情熱的に演奏されていましたが、どちらかと言えば、テンポがゆったりとして、繊細な表現ができる秋の二楽章や冬の二楽章が、より素敵だと思いました。とても重厚な、午後の2時間でした。