初体験の秋の味覚

色を気にしなければ、十分おいしいと思います。
いつも行く魚屋さん兼八百屋さんで、お買い得品として菊が売られていました。刺身に飾る黄色い小さいものではなく、大きめの紫色のものが、ビニール袋にいっぱいに詰められています。そういえば、東北地方では菊をおひたしなどにしてよく食べる、しかも黄色より紫色の方がおいしい、という話を聞いたことがありました。関東出身の私には、菊を食べるというのはどうも…。
しかし、郷に入れば郷に従え、お買い得品だし、ということで、一袋購入。私の後ろに並んでいたおばさんは、迷い無く購入。やっぱり、東北のみなさんは食べるのですね。
家に帰って、早速、菊の花びらをゆで始めます。台所が、お盆の時のスーパーのような香りに満たされ、不安がよぎります。歯ごたえを残すため、2〜3分でお湯からあげ、水にさらすと、きれいな紫色が残って…。再び不安がよぎります。
大部分はショウガを入れためんつゆベースの汁につけておひたし、残りはお味噌汁に入れてみました。おひたしを食べてみると、歯ごたえが気持ち良くて、なかなかです。ポイントは、ショウガですね。ショウガの香りがあると、菊の香りが弱くなって、抵抗感が小さくなります。旦那さんは、おひたしはあまりお気に召さなかったようですが、みそ汁は大丈夫、と言っていました。体にいいらしいですし、たまに食べるにはいいかもしれません。