マルハナバチと地理的プロファイリング

考えてみると、6年越しでした。
私が「このまま理論生態学を続けてもいいんだ」と思えるきっかけとなったテーマの最終章となる論文が、この度受理されました。大学院入学当時はHamiltonに憧れ、集団遺伝学モデルを作ってみたものの、その後ゲーム理論に手を出したり、はたまた個体ベースモデルを作ってみたり、テーマもころころ変わって、迷走を続けていました。しかし、地理的プロファイリングの話を始めて、マルハナバチのフィールド屋さんとの共同研究で、理論とその検証ができるようになり、やっと自分らしい研究ができたような気がしました。私としてはめずらしく、三部作として論文を書くことができ、今回が最終作品です。そのため、今回の受理は、なかなか感慨深いです。
それを知ってか知らずか、心優しい学生達が、学振採用と論文受理のお祝いにプレゼントをくれました。いい後輩達に恵まれて幸せです。