頑丈な家は地震に弱い?

先人の知恵の方が、一枚上手ということなのかもしれません。
旦那さんがレスキューロボットを作っている関係で、今週三木市で行われた長期優良住宅の耐震性能実験を、実際に現場で見ていたそうです。
長期優良住宅 建物で耐震性能実験
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002475074.shtml
強度が弱い住宅と長期優良住宅を並べて、通常では与えない大きな揺れを与えたところ、強度が弱い住宅が変形していきます。予想通り、と思っていると、その後なんと、長期優良住宅の一階が崩壊し、完全に倒れてしまったのです。
一緒にいた大勢のマスコミも唖然。このまま報道されないのではないか、と思っていたそうですが、昨日のニュースで、この実験模様の映像が流されました。関係者の方も、ずいぶん悩まれたのではないかと思います。
通常の実験より大きな揺れを与えたということや、様々な要因がかかわっているのだろうと思います。でも、素人なりに考えると、揺れに対しては「あそび」が必要なのではないかと。昔から耐震性が高いことで知られている五重塔は、心柱が独立していて他の構造と接していない、独特の柔構造を持っています。今回実験に使われた住宅は、中心付近に階段があったみたいです。そのため、階段が柱の役割になって、ゆるい構造の住宅の方が残った可能性もあるのかもしれません。ただ、ゆるい構造だと、小さな揺れでも揺れて、家の中がめちゃめちゃになるのは確かみたいですね。